未来を考えるのに必要不可欠と考えていることがあります。それは、『どうやって最期に見送ってもらうか』。意思表示をしておかないと残されたひとが困る…そんなことを考えて6年。
エンディングノート、作っていますか?
同じ年の同僚が亡くなってから早いもので3年が経ちました。本当に早いものです。絶句したあの日。そして、見送ったときに考えたことがたくさんありました。
準備をしておこう。
結婚したときに、オットとともに書きました。すこしずつ書き直しながら。よりシンプルライフにしていこうと考えるきっかけにもなりました。モノも人間関係も。ある方のエッセイにあった言葉に納得。
『お葬式には、本当に悲しいと思ってくれるひとだけに来てもらいたい。』
そのために、すこしずつ人間関係をシンプルにしていくという考えでした。残されたひとが困らないように。やってほしいこと、やらなくていいことをリストアップしておく。これが最後のやさしさかなと思っています。その日が『いつ』やってくるか誰にもわからないから…
そのためには、エンディングノートが有効です。自分自身の生き方が整理されていきます。
映画『最高の人生の見つけ方』を観たことありますか?
この映画が大好きです。余命宣告を受けたふたりが自分のやりたいことを叶えていくというストーリー。孤独なお金持ち(ジャック・ニコルソン)と、家族の愛に満ちた自動車修理工(モーガン・フリーマン)が演じています。お金はあるけれど孤独、お金はないけれど愛があふれている。どちらをしあわせとるするか。そして、命の期限をつけられたとき、あなたはどうしますか?
原題がThe Bucket Listというのですが、Bucketが「棺桶」のこと。棺桶に入れる前、すなわち『生きているうちにやっておきたいことリスト』のことですね。わたしはたくさんあります。
- 都道府県制覇(宿泊)
- ちがう土地に1年くらい住みたい
- 海外で3か月~半年生活したい(できればヨーロッパ)
- 旅をしたい場所(カンボジアもう1回、フィンランド、ニュージーランド、ネパール、チベット、グリーンランド、マダガスカルのバオバブ、イグアスの滝、サバンナ※優先度の高い順に。ハワイは何度でも、笑)
- 遍路
- デュアルライフ(北海道、長野あたり)
- 結婚パーティの再現
- 生前葬をする
余命半年では厳しいですね。そして、移動が必要なものばかり…、笑
こうやって書き出してみると、自分の価値観がよく見えてきます。周りにこんな話をすると「まだ早いよ~」と笑って流されてしまうのですが、同じ歳の同僚を見送ったわたしとしては悠長なことを言っていられないと考えています。時間は有限です。定年をしてから…というのもわたしは違うかなと考えはじめました。
一番大事にしたいこと。
残されたひとのために、シナリオを用意すること。わたしは、そのように考えています。残されたひとは、必ず後悔があると聞きます。ああやってあげればよかった。でも、当人にはもう聞くことはできません。その気持ちをすこしでも軽くしてもらいたいから、リクエストをしてその通りにやってもらうことにします。こちらも、モデルがあります。『四十九日のレシピ』。なにかに行き詰まったとき、図書館に予約する本です。
主人公の継母が突然この世を去ります。途方に暮れる、父と娘。娘は結婚生活をやめようと決意をして実家に戻ります。継母が残した願いは、『四十九日に宴会を開くこと』。はじめは疑心暗鬼なふたりですが、不思議な助っ人も加わりたのしく宴会の準備を進めていく。そんな話です。なぜ、継母はそんな願いを残したのか?愛情の深さに涙が止まらなくて…いま書いていても涙が出そうになります。
ひとは必ずこの世からいなくなります。タイミングはそれぞれ。そこが難しい。残されたひとは途方に暮れるでしょう。悲しみから立ち上がるのに時間がかかるでしょう。でも、前を向いて歩かなければいけない。1日でも早く前を向いてもらうためにどうするか。私も考えました。
内容はわたしがこの世からいなくなったときに、笑
目標、ゴール、いつまでに?
いろんな場面でたいせつだと言われます。ですが、一番大切なのは最期をむかえるときどうありたいか?これではないでしょうか。そして、もうひとつ。残された方へのありがとうの気持ちを込めて、何ができるか?一度、考えてみることを強くすすめます!
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