朝に父から電話が来る…感染しちゃったよ
いつも夕方に電話が来るのに、朝から電話が来た。『感染しちゃったよ、コロナ。病室全滅』と。恐れていたことが…免疫抑制の薬を飲んでいる父は感染しやすいであろうと心配をしていた。やっぱり…。誰を責めることもできないが、行き場のないモヤモヤした思いが収まらないのも事実。『病院からも電話が行くと思うよ』と。発熱は無く、喉の違和感が少しあったくらいと聞く。マスクをマメに変えること、手洗いうがいをすることをさらに徹底してとお願いするしかできなかった。
私ができることは、母にお願いをすることだけだ。母も私も大好きな香り『あおやぎ』に祈りを込めて。
病院から連絡がある
病棟担当の看護師から電話が来た。先週、病棟でコロナ感染者が出たので面会は中止になっていた。電話では、2日前に病室のひとりが発熱し本日検査をしたら陽性反応になり、病室全員の検査を実施し陽性を確認したということだった。率直な想いとしては、『のんびりしているな…』だった。
私は医療従事者ではないし、身近に病棟担当の看護師もいない。長期入院もしたことがない。だから医師や看護師の繁忙はどの程度なのかわからない。そして、長年の業務経験から日本全体で人不足なのは誰よりも理解している。とりわけ、医療業界の不足は耳にするが、どの程度なのかは肌で感じたことがない。
地方医療ってこんな感じなのか…?
2回の転院で現在の病院に入院している。前の2つはスタッフ不足を感じることは無かった。もちろん患者は多く混雑して長く待たされたが、不安を抱くほどではなかった。それを考えると、今回の病院では『あれ?』と思うことがいくつかある。
それは、恐らく病院側と患者・家族側のコミュニケーション不足によるものだと考える。だが、これをどう打開していいのかがわたしにはわからない。『そんなものだ』と流すほうがいいのか、納得行くまで確認をするのがいいのか…煩わせてしまうのではないか?と考えるのが二の足を踏む理由のひとつである。
ひと昔前の病院って、地方の病院ってこんなのかも…と推測する。だから、漠然とした不安を家族は抱く。何ごとも慎重で保守的であるとこうなるだろうか。私の知識と経験から考えても、保守的な考えは医療業界のスタンダードなのだろう。
姉夫婦にいろいろと頼む
わが家は車を持たない主義である。わたし自身、20年くらい運転をしていない。病院は姉夫婦の自宅からのが近いので、機動力を生かして着替えを届けてもらうことにした。面会ができるならば私たちが行くが、面会ができないいま差し入れだけのために往復3時間を費やすのはムダとしか思えない。幸い、義兄が夏休みということもあり、買い物や差し入れをしてくれることになった。ありがたい限りだ。
私は甥の受験サポートをしている。息抜きや学習方法の見直し、苦手な分野の強化トレーニングなどを担当する。これがとても楽しい!この楽しさを甥にも感じてもらえたらいいな。お互い様なんだよ、と伝えることにしよう。
こっそり…おはぎを差し入れる
姉たちと食事をした帰り、母に供えるおはぎを買った。私が食べたいし、父も食べたいであろう。こっそり、着替えの差し入れにひとつ入れた。携帯に連絡を入れておいた。食べ物の差し入れは禁止なのだが、刑務所にも『特別食』があるように病院でもあってもいいのではないかと考えた。ナイショでね。
なぜか今回の父の入院を、刑務所に似ていると思ってしまうのだろうか…終わりが見えないからなのか、ルールが細かいからなのだろうか、情報遮断がされているからなのだろうか。ただ、電話をしてもいいと言われているのには大変助かっている。刑務所はダメだものね!一応記載するが、私も身近のひとも刑務所のお勤め経験はない。私はこの手のノンフィクションやドラマが大好きで、かなり詳しいだけ…笑
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