【日々のしあわせ】角川武蔵野ミュージアムへ

日々のしあわせ

美しい建物うっとり

前からオットが行きたいと言っていた、角川武蔵野ミュージアムへ行ってきた。連休明けの平日は空いているだろうし、オープンしてから時間が経ったのでちょうど良かったと思う。

JR武蔵野線・東所沢駅で下車。徒歩10分。初めて降りた駅は、秋晴れの美しい空の下で公園の中を歩き、気持ちい散歩コースになった。見えてきたのは、変わった建物。すぐにわかる。左手には朱塗りの鳥居と黒の社殿、『令和神社』。現在の年号である令和は、万葉集から選ばれた。『うるわしき大和=麗しい日本』。令和神社には、アマテラスとスサノオの両神がいらっしゃるそうだ。社殿の右手に鳥居がもうひとつ。これは鉄製のように見えた。ミュージアムの雰囲気に調和していた。

隈研吾氏の建築をいくつか見ているが、どれも木をふんだんに使用しコンクリのコントラストが見事である。一番最初に見たのは、高知県梼原にあるマルシェとホテルだったと記憶している。白を基調にしたホテルはシンプルでとても美しかった。マルシェは地元の食材がたくさんそろい、温かい雰囲気だった。



【隈研吾×梼原】こんな本があった!

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読める本が『ART』

角川武蔵野ミュージアムの建物は石を基調として色はシンプルに、室内はまるで美術館のような空間だった。『本がART』。というコンセプトはあちこちで見かけるが、ここの本は角川なだけに『読める』わけである。分類がおもしろい。小分類になっているキャッチも目を引くものばかりである。本好きとは言えないわたしではあるが、なんともわくわくする場所だった。

ハンモックに揺られてみた。目が回りそうと一瞬思ったが、風に吹かれて本を読んだりウトウトしたり…なんと気持ちのいい時間になるだろうと想像する。昨今のハンモック人気の理由がわかる。ほしくなる…笑

本を読むには、椅子が大事である。ありとあらゆるカタチの椅子が置かれていて、それを眺めているだけで時間が経ってしまう。木の椅子、座面の広い椅子、おもちゃのような椅子、木のやさしさを感じるベンチ…。8畳の部屋に4脚も椅子&スツールを置いているので、自称椅子好きである。あ。ピアノの椅子を入れたら5脚だった。

『本に出会ってくださいね』

急に行くことになったので、下調べをせずに向かった。あまりの所蔵数に圧倒されて、どうしていいかわからなくなった。レセプションの方に、聞いてみた。

『本好きでないわたしがどうやったら楽しめるか?』

分類のパンフレットを1枚くれた。パッと見て気になるところだけ見に行ってもいいし、歩きながらふっと気になったものを手に取るのもいいと。見つけたい本を見つけると言うよりは、そこにあった本と『出会ってください』と。どれほどの読書家でも、生涯をかけて読み切れることはないだろう。1フロアで25,000冊。プロジェクトマッピングを楽しめる部屋には20,000冊。そのほかに、漫画やライトノベルのフロアがある。一体どれほどの荷重なのだろう…笑

大テーマを見ながらゆっくりと歩き、小テーマのキャッチを眺めていく。そして、気になったら立ち止まりタイトルに目をやる。数えきれないほどの本を写真で撮ってきて、いくつかを図書館で予約した。恐らく、ここに行かなければ出会わなかった本だと思う。時や場所を変えれば、興味も変わる。興奮するほどの空間だったから、目が行った本があるということね。



本を読む時間が少ない

そう思っている。なぜか。『ムダな時間』が多すぎるから。ムダな時間とは、意識しないでなにかをやっている時間。意識している時間は、これしかない。

  • 食事を食べている時間
  • 食事の準備の時間
  • 風呂に入っている時間
  • 肌の手入れをしている時間
  • 歯を磨いている時間
  • ピアノの練習をしている時間
  • 録画したドラマを観る時間
  • 掃除の時間

毎日のルーティンが決まっていないものは、それ以外の時間に『何となくやっている』ということだ。この3か月で朝ごはんの時間が変化しているので、英語の時間が消えてしまった。消えてしまった時間をどこでやるのか?これを決めないと、どんどん崩れていってしまう。読書する時間もルーティンとして組み込んでいきたい。オットは何をしているか?と見ると、本を読むか大好きな動画を観ている。わたしは、あれもこれも詰め込んでやりたい人間なので、二兎追うものは一兎をも得ずになりがちである。気を付けないと。

わたしの周りに本好きが数人いる。ひたすらに本を愛して読んでいる。どんな風に読んでいるのか、聞いてみよう。

本と一緒に過ごす時間、なんて豊かなのだろう。ここの近くに引っ越したい…と思うほどだった。





旅の本質がかわいい絵とともに。

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