【おうち時間】ノーサイド・大好きなラグビーにどっぷり浸る

日々のしあわせ

終わってしまった…

世界中のラグビーファンはそう思っている時間だろう。わたしもそのひとり。51日間のワクワクが終わった。4年後まで1番遠い日である。そして、今日からまた4年後に向けて闘いがはじまるという日。選手たちの勇敢で紳士的なプレーに拍手。

昨日、今日と朝3時50分に起きてラグビーワールドカップの3位決定戦、決勝戦を観た。この2日間、どっぷりと大好きなラグビーの楽しさに浸った。日本代表の成長を確認するために5試合を観て振り返ってみた。

  • 2015年 南アフリカ戦
  • 2019年 ロシア戦(東京大会・開幕戦)
  • 2019年 アイルランド戦
  • 2019年 サモア戦
  • 2019年 スコットランド戦

ラグビーファンならうなづいてくれると思う。ジャパンラグビーを世の中に知らしめた試合である。南アフリカ戦は8年も前のことだが、まるで昨日のことのように覚えている。何度も何度も見たトライの大興奮がよみがえる。

特に思い出深いのは、4年前の日本大会。ロシア戦は旅先でテレビを観た。レフェリーの顔も覚えている。最初のノックオンでどれほど緊張しているかが伝わってきた。アイルランド戦は、仲良したちとわが家で観た。ラグビーを知らない友人からの問いかけに、『ちょっといまムリ~!!!』って説明を拒否するほど興奮していた。スクラムを組んだフォワードの選手たちの『してやったり』の表情が印象的だった。サモア戦は、有楽町のパブリックビューイングで友人と応援した。顔に日の丸のペイントをしてもらって大騒ぎした。解説が聞こえないので、レフェリーが笛を吹く度にどうなっているのか不安になっていた。後半は差をつけたね。帰宅して録画を観た、笑。

そして、スコットランド戦。博多駅前のパブリックビューイングで大歓声に混じった。前日には、甚大な被害をもたらした超大型台風が関東にも上陸した。わたしはその前日に羽田から福岡へ飛んでいて免れた。当日は福岡でアイルランド×サモア戦があり、博多駅前のパブリックビューイング会場はアイルランドファンでいっぱいだった。これからスタジアムへ向かうというアイルランドファンに手を振った。翌日横浜での試合ができるかどうか危ぶまれるほどの被害だったそうだが、予定通り行われた。福岡でも強風の影響があったり、わが家の近くに住む友人から『近くの川があふれるかも…』という情報があったりと旅先で心配をしたことを思い出す。決勝トーナメントは、苦しくて見られなかった。

2019日本大会。博多駅前のPV。熱狂的なアイルランド・ファンたちはこのあとスタジアムへ向かった。


ラグビーの魅力はたくさんある!

思い出が多い2019年日本大会である。あのときすでに会社を辞めていたら、もっと楽しめたかもしれない。ワールドカップを日本でやることを知らないひとが多かった。わたしは『スタジアムがファンで埋まるのか?』という懸念を持っていた。ラグビーファン歴の長いひとから、『埋まる埋まる!世界中から押し寄せる』と聞いたが半信半疑だった。でも、チケットは完売だし…どうなっているのか不思議だた。わたしの心配は無用だったことは知っての通り。JAPANの素晴らしい活躍と、ボランティア・運営のおもてなしを耳にしては毎日涙をしていた。

わたしは小さいころから野球が大好きである。特に高校野球は熱狂的である。しかし、『野球』という競技そのものよりもわたしの好きな競技を青春真っ盛りの高校生がやることに魅力があるように思う。もちろん競技もおもしろい。

しかし、競技の魅力は野球より上だった。シンプルに言うとサッカーとおなじ陣取り合戦である。動きは停滞と展開を基本とする。その攻防が魅力のひとつ。停滞は、人が密集になりボールが出ては少し動いてまた密集になる。これを繰り返し少しずつ少しずつ敵陣に入り込む。この時、わたしにはボールがどこにあるかわからない…。一方の展開は、ロングパスをつないで足を使って素早く敵陣を攻める。大きく攻め入ることができる。この攻め方は、サッカーのイメージに近い。ただ、サッカーと大きく異なるのは、停滞を何度も重ねてフッとスキができたときに一気にスピードが上がり得点に結びつくことだ。サッカーでは抜け出してもゴールキーパーやゴールに阻まれて得点ができないということもよくある。ラグビーではこの停滞と展開のギャップにたまらなく興奮する。

ラグビーでは人が密集になるのが基本なので接触が多くケガにつながりやすい。それを防ぐためにペナルティが細かく決められている。すべてのルールをわかっているひとは国際審判でもいないのでは?と言われていると聞いたことがある。だからレフェリーとコンタクトを取りながら進めるというめずらしい競技である。レフェリーにはマイクがついていて、いま何を要求しているのかがわかるようになっている。ボールを出すように指示するときは、『Use it, please.』と言う。pleaseをつけるのが紳士のスポーツと言われるラグビーらしくていい。他の競技とは比較にならないほど、レフェリーとキャプテンや他の選手が話をしている。

もうひとつ、わたしが好きなのは『オプション』と呼ばれるペナルティ発生後のルール。ペナルティが発生すると、いくつかの選択肢の中から自分たちで選びプレー再開ができるのだ。ほかの競技でこのルールがあると聞いたことが無い。どんな競技でも勝つためにはどうしたらベストになるか?とプレー中に考えている。しかし、ペナルティが起きたあとにオフィシャルにできるということだ。それほどまでに、危険なプレーが身近でありペナルティを侵してはいけないからだろう。

細かく書いていたらキリがないのだが、わたしは様々な視点からラグビーという競技が好きだし、それを選んでいるプレイヤーたちの精神が好きである。身体を張って敵を阻み味方の前進を助ける、『究極のチームプレー』だと思う。

『熱い』ラグビーとの出会い

いまから20年ほど前だろうか。いまはJAPANのコーチをしている方が、まだ血気盛んな現役のとき試合を見たのを覚えている。父は『前へ前へ』の世代。一番面白い競技だとことあるごとに言っていた。『平尾誠二氏』の名前も何度も聞いていた。新卒で配属された部署に『平尾氏の先輩(大学がおなじだけ…笑)』がいた。それほど誇れる選手だったのだろう。色んな洗脳があったのかもしれない。早慶戦を観に行きアカクロが大好きになった。五郎丸氏が4年生のときだった。競技人口が少ないことや認知度の低さを感じているのだろう。ファンとの交流にも積極的であり、サービス精神がすごかった。どこに行っても試合後の疲れた顔を見せずに、握手や記念撮影に応じてくれる。大好きになった。選手たちのインタビューを聞いていてもそう思うが、ひととしての器を大きくしてくれる競技なのかもしれない。といっても、気軽にはじめられる競技ではないことは彼らもわかっているのだろう。

2015年のときもそうだったが、解説者が熱いのが好きである。身内ひいきだけではなく、『競技』と『闘っている選手たち』をリスペクトしてるのだ。相手の素晴らしいところは称える、ファンとおなじである。敵味方はあれどホイッスルが鳴れば『ノーサイド』。敵も味方も無く戦った同士を称え合う。これがどの競技にもない素晴らしいところだと思う。悔しさをあの場では表現しない。静かに控えめに悔しがる。ラグビーはルールが難しいから興味が無い…というひとには、試合後のノーサイドのシーンだけでも見てもらい。スポーツじゃなくても、この精神を参考にできる場があると思える。試合後には『アフターマッチファンクション』という、両チームが一緒に乾杯をする場がある。初めて聞いたときは衝撃で耳を疑った。

2015年の南アフリカ戦。解説者は、独り言のように『いけっ、そうだ、いいぞ』と言っていた。声が上ずっていた。そして、涙声になっていた。実況もそれに近いような叫び声だった。あのゲームは、ラグビー経験者にとって大きな歴史が動いた瞬間だったのだろう。昨日その声を聞いて、感動が蘇った。今大会の決勝戦。だれもが知る元日本代表であり解説の経験も豊富だったが、実況の質問に答えられないシーンがあった。あまりにも集中した激闘に見入ってしまい、ペナルティの行方を見ていなかった。ごめんなさい。と言っていた。そこに、この元ラガーマンの人間味があった。ラグビー好きなら気持ちが良くわかるだろう。スポーツ観戦が大好きで、何百との試合を見てきているが、これほど陶酔した解説は記憶に無い。それほど素晴らしい決勝戦だった。それほど、熱くなれる競技なのである。

思い入れがあり過ぎて、書きたいことがあり過ぎて、うまくまとめられそうになくなった…。すこし冷静になろう。11月11日にドラマが放送される。一目ぼれしたいまは亡き、平尾誠二氏を描いている。俳優があまりにもそっくりで、その写真を見たら涙があふれた。友人に見せたが、本人だと思い込んでいた。おふたりの交流があったこと、山中氏がラグビーをやっていたことは以前から知っていた。日本ラグビー界にこの人あり。いまから楽しみにしている。

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2023年11月11日(土)よる9:00~放送!テレビ朝日ドラマプレミアム『友情』~平尾誠二と山中伸弥 『最後の一年』~番組サイト。本木雅弘×滝藤賢一、約10年ぶりに民放ドラマに出演する本木と滝藤の初共演で、知られざる実話をドラマ化!!躍進...


素晴らしい大会が終わった。4年後に向けて、明日から?今日からかな…始動するのだろう。多くのトッププレイヤーたちが日本でプレーをすると発表されている。今期は秩父宮に通うことになるかな。そして、オーストラリアの情報収集をしてみよう。一度でいい、あの興奮をスタジアムで感じたい。

ドラマの主題歌に決まったこの曲。そんなに思い入れは無かったのに、聞いたら感極まった…

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旅先のことを書くと、またその地に行きたくなる…



オーストラリア…行きたい。

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