近所付きあいがはじまる
ずっと働いてきたので、近所付き合いはほとんどしたことがなかった。両親が付かず離れず上手くやってたのだろう。そへでも、子どものころからちゃん付けで呼んでくれる方々はたくさんいる。会社員を止めてからも、立ち話をする程度であり、それ以上のことはなかった。
両親が手をかけていた小さな庭を、わたしが受け継いだ。毎年咲いていた花を今年も咲かせることを目標とした。そしてバラを2鉢、育てはじめた。
小さな小さな庭だけれど、この1年でたくさんの発見があった。植物の強い生命力に驚かされた。
毎日毎日、決まった時間に庭いじりをしていると、散歩の方々、学校へ行く子どもたちや通勤の自転車、そしてご近所さんなどおなじ顔が通っていく。
- 毎日よくやってるね
- 庭がきれいになってきたね
- 何を育ててるの?
- この花、いいよね
ご近所さんや散歩の面々は、そんな声をかけてくれるようになった。
となりのS庭では、家庭菜園をやっている。何かはわからないけれど、いくつか種類があるみたい。いつものようにあいさつをしたら、
『ゴーヤ食べますか?』
そう聞かれた。
『はい!大好きです!』
そう。ひとり旅で行った、石垣島の夜。ゴーヤチャンプルが本当に美味しくて…それ以来、石垣島へまた行くことを夢見ていた。
採りたてのゴーヤがわが家にやってきた。ありがとうございます!数日して、ちょっとしたお菓子をお持ちした。今度はゴーヤと茄子がどっさりやってきた。うれしい!!!夏野菜が大好きだし、最近は特に旬のものを食べるようにしている。子どものころ、夏野菜は苦手だっとのにね…。オットもゴーヤチャンプルが好きなので、喜んでいる。
そんな近所づきあい、良いね。付かず離れず心地よい付き合いをしていきたい。
『歳の差フレンズ』がたくさん!
図書館で借りたムック本に、40歳くらいの男性が載っていた。20〜30離れている母世代のお姉さま方とランチをしたり、店舗兼自宅へ遊びに行ったり、ドライブデートをしたり、買いものを手伝ったりしているという。刺激もあるし、何よりも心地がいいそうだ。そんな『歳の差フレンズ』は、とても素敵な関係だなと思う。
年齢は単なる数字。世代の差は、新しい発見がたくさんある。楽しいと感じるならそれでいい。
わたしには、父と同じ世代から少し下の世代まで何人か友人がいる。すべて、音楽仲間である。2人でランチもするし、カフェや焼き鳥に行くし、別の趣味に連れて行ってもらうこともある。
彼らはよく言う。
『よくこんなジイとお付き合いしてくれるよね…』
ジイだろうがバアだろうが、心地よければいい。わたしが心地よさを感じる要素はいくつかある。
- ポジティブである
- 話題が豊富
- 話を最後まで聞いてくれる
- 自分の意見がある
- お酒に飲まれない…笑
こんなところである。
出会う人はたくさんいるが、付き合いを留めておけるひとはひと握り。そうなるひとには理屈がある。年齢に関係なく、心地よい要素があるひととは2回目、3回目と誘う。最初は大勢だったとしても、何かを感じた人を誘って、2人でおしゃべりをするのが好き。その人を深く知るにはそれがいい。
特に、会社を早期退職してから平日に会えるようになった。だから、余計に会う頻度が高くなったと言える。私より早くこの世と別れるだろう彼らだから、いまできることを最大限にやっていきたい。
『歳の差フレンズ』、いいですよ。
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