【日々のしあわせ】積水ハウスのオーナー誌150号に涙/家を自分たちで育てていく

日々のしあわせ

22年前、わが家は積水ハウスで建て替えをした。父母、そして姉の4人暮らし。20代の私は結婚をするつもりが無かったので、ずっとずっとこの家に住むことを考えていた。

『きずな』という積水ハウスのオーナー向け冊子がある。私はこれが大好きで、届くとすぐに熟読する。届いたきずなは、150号!1975年から始まったという。すごい。

いつもチェックするのは、ふたつ。

  • 担当の営業が載っていないか?
  • 参考になる情報はないか?

何よりも、全国のオーナーたちの記事が微笑ましく心地よい。みんな『積水ハウスの大ファン』なのが伝わってくる。

わたしは積水ハウスという企業が大好き。いままで関わってくれた積水ハウスの方々で、嫌な思いをしたことは一度もない。営業、設計、インテリアコーディネーター、現場監督、施工、大工、アフターサービス、リフォーム担当…多くの職域担当と接してきたが、何ひとつとして不自由だったり歯がゆい思いをしたことがない。これほどの大企業なので色んなひとがいると思うが、わが家は積水ハウスといい縁があるのだと思う。

2002年、建て替えのスタートは友人から営業を紹介してもらったことだった。その友人は積水ハウスで働いていたので、全国でもトップクラスの営業であり、人柄が申し分ないという方を教えてくれた。その通りだった。

現場監督は、なんか見覚えのある名前…。高校のひとつ上の先輩だった。私の通った高校は体育祭にとてつもない情熱を注ぐ。学年を縦割りにしてチームカラーをもつ。3年、2年、1年と一緒になって衣装を作ったり、チームカラーを使って大きな絵を描いたり、ダンスや応援団を披露する。まぁ、この間はまったく勉強をしなくなる、笑。衣装の布を日暮里まで仕入れに行き、自分たちですべて手づくりをする。ダンスや応援団の曲や振り付けを考え、鏡や窓ガラスの前で必死に覚える。一畳サイズに描かれた絵画は、体育祭の後に郵便局に飾られた。

そんな濃密な体育祭なので、3年生から1年生までみんな仲良くなる。それで、顔も名前も覚えていることになる。ああ。懐かしいな…いまじゃ、踊ろうとしたならば、膝が痛くなってしまうー。そんなことを懐かしめる、現場監督との縁だった。

4年目のわが家に変化があった。建てたときには考えもしなかったピアノを買った。そして、姉が結婚をして家を出た。3人の暮らしが10年くらいつづいた。ちょくちょく来る甥は、じいじ、ばあば、トト(わたし)とホントに良く遊んだね。

2015年にオットがわが家にやってきた。また4人の生活がはじまった。父は山へ、わたしは旅へ。よく家から居なくなる。そんなとき、母とオットはふたりで寿司をよく食べに行っていた。母は優しくて気が利くオットが大好きだった。オットも母をとても大事にしてくれた。だから食卓には、オットにだけ2皿くらい多く並んだ。不公平だよねーとよく母に苦情を言ったものだ。自宅の設備は優秀で寿命がすべて長かった。この間に、2階のトイレと給湯器がだめになった。

6年が経ち、母が亡くなりまた3人の生活になった。今度はキッチンの換気扇がダメになった。いつも母が立っていたキッチンは思い出が多過ぎて辛かった…気分を変える意味もあり換気扇とIHを交換し、食洗機を入れることにした。そして、アップライトとサヨナラをして、なんとグランドピアノがやってきた。まったく人生とはわからないものだ…笑。

火災保険の更新の時期になり、積水ハウスの保険担当の方とお会いした。父のことを見たことがあると…。なんと、定年後に15年働いた会社のつながりだったそうだ。父はいつでも大きな声で挨拶をしていたそうで、よく覚えていたと聞いた。そういう父がわたしは好きだな。

母が亡くなって、わたしが会社員をやめた。時間的に余裕があったから、父とオットと3人の生活はなかなか楽しいものだった。そんな生活は2年半で終わってしまった。

そして、初めての『2人だけの生活』。この家に2人だけは寂しすぎるね…

『きずな』には、積水ハウスファミリーそれぞれのエピソードがたくさん載っていた。読んでいて自分を投影させてしまったからか、涙が止まらなくなった。

働いているときは、衣食住をないがしろにしてきた。わたしは手がとてもキレイで、自分の身体しか洗わないからよ、と母によく言われた…笑。父や母が、わたしのために大切にしてくれていた。その父母に代わり、これからはわたしが衣食住を大切にしていく番。元同僚から、『会社をやめたらひまだよ?大丈夫?』という心配はまったく無用だった。

見栄を張らず流行を追わず着心地のいい服を着て、できるだけ自分で作った安心なものを食べ、好きな空間でくつろぐ場所にしていく。それが、生きる基本だと思う。

思い出がたくさん詰まったこの家で、友人たちがたくさん集まってくれるこの家で、新しい思い出を追加していこう。

積水ハウス、本当に大好きな企業である。これからもよろしくお願いします。

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