会社組織で働くことをやめてから、『毎日が日曜日』になってから、すべて自分の選択で生きている。会社組織ではかなりの選択をしていたつもりだったが、いまの方が多いかもしれない…。
日々の暮らしは、決して平凡ではない。会社を辞めるとき、『何かやらないの？つまらないんじゃない？』と多くの人からそう言われた。まったく心配は要らないと思っていた通りだった。
『他者から邪魔をされる時間』が大幅に減った。これがストレスフリーになっていると確信している。何かで読んだが、大きなストレッサーのひとつが、『自分で選択ができないこと』だという。組織の一員という鋼の鎖が無くなったのだから、当然ストレスフリーになるよね。鋼の鎖…あれ？言い過ぎかな、笑。
そんな自由な生活をしていると、自分の興味があるものにしか目がいかなくなる。わたしはイベントごとがあまり好きではなくなった。若いころはそれなりにキャーキャーと騒いだが、それをやめたらとても楽になった。付き合いやなんとなくといった、無駄な出費が途端に減った。際たるものがクリスマスである。クリスチャンでは無いし、キラキラ輝くライトアップは飽きてきたし、かわいいケーキは前ほど食べたいと思わなくなってきた。
自分が気に入った飾りをツリーに飾って、仕舞うだけ。最近では、飾りよりも本物のグリーンを愛でているので、そちらのがたのしい。ライトアップよりも、月や星空が見たい。
20代のころ、クリスマスに遊覧飛行でディズニーランドの花火を上から眺めたのが嘘のよう、笑。まぁ、あのころがあったから、取捨選択をしていまがあるんだよね。
『今年ももう12月、あっという間だね』と何度も耳にした。ふと思う。わたしは、口癖のように言っていた。
あーもう正月だね
あーもう節分だね
あーもう桜だね
あーもう新年度だね
おーもう…
しかし、いまはほとんど言わなくなった。カレンダーを見なくなったからなのか、テレビ（CM）を見なくなったからなのか、会社で追い立てられることも無くなったからなのか、理由はわからないけれど、自分の選択で生きていることが影響していることは間違いない。
空を見上げて、そろそろ昼ごろかなと思う。金星を見つけて、そろそろ夕飯の準備かなと思う。草木の枯れ具合や成長を見て、ああこんな季節だなと思う。そんな、子どものときのような生活に戻れていることがとてもしあわせである。
1/365日。
円グラフを365等分にしたとき、どれもおなじ面積である。わたしの1日もそれとおなじである。昨日も今日も明日も明後日も。すべて大切な1日である。イベントの有無は関係ない。経済活動の真っ只中にいると、自然との共存を忘れてしまう。人工的なものに魅力を感じ、それを美しいとか楽しいとか勘違いをしてしまう。少なくとも、わたしはそうだった。自然と人工のバランスを自分で決められること。それが最高のしあわせである。
偶然に観たドキュメンタリーで、山岳写真家の生き様を知った。行ってみたい地ができた。登山が人生の一部であった父が行ったことのない地。なぜか前から気になっていた。調べてみよう。
数年後、『あれ？今日ってクリスマスだったのね！』と驚くわたしになっているだろうか、笑。
一応、言っておこう。
メリークリスマス！
ところで、世の中はクリスマスに何をお祝いしてるの？？
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