自然には逆らえないことを学びにいく
3回目の星空ツアー。オリオン座流星群に合わせて連れて行ってもらった。しかし、山の天気は雲がある。出発の3時間前まで検討して、行くことになった。『迷ったらGO!!!』と教えてくれた方と。自然は、わたしたちにはコントロールができない。コントロールをしようとしたり、抵抗したりすると牙をむく。自然と共存していないわたしは、それをわすれてしまうことがある。だから、時々自然の中にお邪魔してまなび直しをすることにしている。
出発前にドキドキしたのだが、無事にスタート。しかし、目的地がいくつかありどれも一長一短。いつも迷うそうだ。
★ A 地点:雲レベル2、風レベル2、高速を使って行きやすい
★ B 地点:雲レベル1,風レベル1、下道のみで遠い
★ C 地点:雲レベル1、風レベル1、行きやすいがトイレ…無し
わたしを気づかっての判断だが、さてどれになったかな??
自然との付き合い方
20代のころ7、8年スノーボードに夢中になったことがある。もしかしたら、いままでで一番夢中になったことかもしれない。いまのピアノよりも…笑。しかし、スノーボードの最大のデメリットは『コストがかかり過ぎる』こと。交通費、リフト代、ギア代(ボード、ブーツ、ウェア、グローブなど)、食事代。削れるところは交通費と食事代。交通費は友人たちと車を乗り合わせて行く、下道で行く。比較的渋滞の少ない行きやすい場所を選択する。例えば、関越トンネルの手前にする。食事代は、カップ麺を持ってバーナーでお湯を沸かして食べる。リフト代はシーズン割引があるところへ行く。ただ、時にはちがう山へ行きたくなる。基本的に日帰りにする。宿泊はシーズンで1,2回。これで回数を重ねていた。あれ?節約モードしてたね。まるで現在、旅のためにケチケチしているかのよう。原型はスノーボードだったね、笑。
スノーボードが楽しかった理由はいくつかある。
- どんどん上手くなる
- 滑っているときの爽快感
- 雪景色が非日常で癒される
- 毎回ちがう自然が迎えてくれる(吹雪もあれば、快晴もある)
- 頂上から見る絶景
何よりも、ひんやりとした空気が好きだった。真っ白なすべてを浄化してくれるような景色が好きだった。しかし、山はそんなに甘くない。遭難するかと思うようなことは2回ほど経験をしている。だから、わたしは絶対にルールを侵さない。自然を甘く見ない。ルールに則っていても死を意識するようなことに遭遇する経験をしたから。ニュースで聞こえてくる事故については、認識の甘さが原因であることが多いと感じる。『まさか自分は大丈夫』という考えが事故につながる。それは人間の本能らしいけれど、その本能があることを知らないと防ぐことができない。雪山でパトロールの方々と話したり、けが人を運んだりしているところを何度も見ている。仕方ない事故もあると思うが、基本的には自分に責任があるような気がする。それを『自然』のせいにしてはいけない。自然は未知の世界だから。
雪山は究極の場所であると思う。海もしかり。川もしかり。夏山も。だから、どんな場所でも自然を甘く見てはいけない。災害がいい例である。恐怖の経験をしているので、こういう話になるとつい力が入ってしまう…。いまでも時々思い出すから。
漆黒、静寂のなかに身をおく
さて、星空ツアーは順調に山へ向かう。最後のコンビニで夕食を手に入れて、登りに入る。細い山道をくねくね曲がるのが楽しくって大好き。すれ違いの車同士、皆さん慣れたものだった。途中で少し寄り道を。パラグライダーの出発基地となる場所は、いい向かい風が来て視界良好!遠くにはスカイツリーも新宿のビルも見えた。挑戦したいことのひとつだけれど、まだ勇気が出ないでいる、笑。
現地に到着。夕方16時30分ごろ。まだ空は明るいが、刻一刻と暗くなっていく。まずは防寒用の服を少し着てからスタート。次に『北極星』がどこにあるかを確認。街で見る北極星よりも高い位置、45度くらいに見えるのが不思議。水平器でチェックして赤道儀を設置。赤道儀のパーツを北極星に合わせておくと、地球の自転に合わせて動くので天体撮影ができるらしい。これ以上詳しいことは…わからない、笑。カメラを二台取り付けて、準備完了。と、簡単に書いているが冷たい風が吹き、青から黒に変わる空、素手で小さいビスを回していくのは容易では無い。この点でも、わたしにはできそうもない…。
太陽が木にさえぎられて暗くなってくると、いよいよ星たちが顔を出す。北には北極星、カシオペア、二重星団、うっすらと天の川がかかる。東にはひときわ大きく明るく輝いた木星、アンドロメダ、そして昴。夜が深まりオリオン座とシリウスが上ってくる。椅子に座ってぼーーーっと見上げていると無数の星がある。こんなにもあったのね…と毎回感動する。夏とはちがう雰囲気の星空を見つめる。夏は夜が短いので見える星が限られる。夜が長い秋と冬の星空は風情が異なる。谷村新司さんを偲んで、思わず口ずさんでしまう。あの蒼白い星は、わたしが生まれてから死ぬまで、ずっと見守ってくれているのだろう。
漆黒の闇に3人だけの気配。わたし以外は、黙々と自動で押されたシャッターのあとをパソコンで確認してという作業。聞こえてくるのは風の音、サワサワと葉が揺れる音、そして、高く響き渡る鹿の鳴き声。車はほとんど通ることが無く、静かな夜だった。わたしが住む場所や行く場所は、どれほどうるさいのだろう…。それに慣れてしまっていることに、たまには気がつきたい。人工的な音がどれほどにぎやかなのかな。知床でけものみちツアーに参加したとき、無音状態に感動した。無音と言っても、鳥のさえずりや羽の音、笹が揺れる音、わたしたちの足音がある。しかし、これらは『不快』と思うことは無かった。不思議なものだ。
上方左端にカシオペア。右に赤く光るアンドロメダ。真ん中にペルセウス。二十星団。昴。広角レンズはすばらしい!
『昴』のピアノ譜。弾いてみたくなる。
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行き先はいったいどこだったか?
先に書いた、行き先候補。さて、ABCのどこだったか?Bになりそうだったが、わたしは大丈夫!!!ほかの女性だったらダメだと思うけれど…と伝えて、Cになった、笑。知る人ぞ知る、水回り潔癖症のわたしですが、いざとなれば何とかなる!と思っている。しかも、真っ暗なトイレはヘッドライトをつけて入るので、ウェットティッシュやアルコールシート、水漏れしない袋(エチケット袋)まで用意していった。自然の中に行くのに、そんなに気負う必要はない。と熱く語った。まぁ、よく引かれなかったと思う、笑。
結果的に、仲間が来てくれたおかげで車で10分ほどのトイレに連れて行ってもらった。わたしには運がある、笑。
旅先でこれがあるととっても便利!JALでもらったのが無くなったら購入かな。
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好きなことを極めるとは…
夜中、2回ほど車で寝た。懐かしい車中泊というもの。おふたりは、ほとんど外で星空を眺め、機材の話や星の話をされていた。春夏秋冬関係なく出動するし、氷点下15度くらいまでは行くと言っていた。そのための防寒装備はできているし、夏の朝露対策もしている。好きなことをやるというのは、こういうことである。わたしは星空の下では『お客さん状態』である。
元々、わたしはモノゴトを極めるタイプではなく、いいところ取りが好きである。何かを作ることも、表現することも得意ではない。けれど、わたしは『素敵なひとたちと出会うこと』が得意である。においを嗅ぎわけるのか、磁石のように吸い付いてくるのか…なんなのかはわからない。でも、わたしの周りには素敵なひとたちがいる。そのひとたちと時間を共有することが大好きである。もっと言うと、その出会ったひとたちを輝かせたいと思っている。個々の素敵なところを控えめにキラッとさせる、まるで個々の星のように。この思いはきっと相手にも伝わっているはずだ。『いいひとと出会ったね』と本当によく言われる。オットのこともそうだし、友人の話をすればそう言われる。そして、わたしもそう思う。特に極める必要はない。多くの人を楽しませなくてもいい。マザーテレサが言ったように、『目の前の身近な人を大切にしていく』。これはわたしの好きなことに近いと考えている。わたしのできる範囲でつづけていくこと。それが、極めるということで良しとする、笑。
わが家のホワイトは、希少になってしまった…。次はこれにコーヒーを淹れて持っていこうかな。
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なかなか上達しないカメラ。カメラ初心者向けや天体観測のたくさん本が出ている。
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