【父とのわかれ】初めての喪主/納骨が無事に終わる

両親とのわかれ・介護

1月15日から2か月が過ぎました。1日1日を実感しながら生きてきた2か月でした。四十九日法要・納骨が無事におわったことで、喪主としてのつとめから解放されたと実感がわいてきました。

いまとは気持ちが異なる告別式。そのときの喪主あいさつを載せてみます。

本日は、お忙しいところ、故人の葬儀に会葬をいただきまして、ありがとうございます。大好きな皆さまに見送りをしていただき、さぞかし故人も喜んでおると思います

生前、故人に寄せられた皆さまのご親切に対し、心よりお礼を申し上げます

私は生まれてから今までずっと、父と同居をしてきました。父から教わったことを、3つお話したいと思います。

  • ひとつ目は、やりたいことは1日でも早くはじめること

父が高校1年生の時にサッカー部に入部しようとしたそうですが、自分より身体の大きな先輩たちには叶わないと考え、山岳部に入部をしたそうです。15歳に登山と出会い、昨年までの65年間、登山を楽しんできました。山岳会の方との良い出会いがあり、登山の域を超えた追求ができたように思います。

  • 二つ目は、自分にできることをすること

数年前にこんなことがありました。夜中に20センチほどの積雪があった日のことです。家の前の道路に立ち往生したトラックがありました。タイヤが空回りしている音で目を覚ました私が、父に声をかけました。そこで、段ボールや、木の板を持っていき30分ほど格闘しました。無事に動き出して『止まらないでね~』と、手を振って見送ったときのことを、積雪がある度に今でも思い出します。

  • そして三つ目は、自然を受け入れること

父は、雨が降っても、風が吹いても、ため息をつくことなく、いつもと同じように毎日を繰り返していました。

そして、登山を通して、自然の力を見せつけられて来たのでしょう。私がスノーボードに夢中だったときには、『自然を甘く見るなよ』と言われたものです。

自然には決して逆らえないということを、半年ほど前に闘病が始まったときも、父は受け入れていたように思います。

父は、私たち家族にとって大切な皆さんを、同じように大切にしてくれました。

そんな自慢の父でした。

残された私たち家族は未熟ではありますが、皆さま方には、故人の生前と同様にお付き合いいただき、ご指導をいただけますようお願い申し上げます。

本日は、亡き父のためにお集まり下さいまして、ありがとうございます。

おかげをもちまして、滞りなく葬儀・告別式を終えることができました。これもひとえに、皆さま方のお力添えの賜物です。心よりお礼を申し上げます。

心ばかりではございますが、精進落としの席を用意いたしましたので、どうぞ、ごゆっくり召し上がってください。

本日は誠にありがとうございました。

右も左もわからない『喪主』という役割。生きていて何度も経験することは無いですし、母の時は家族だけで見送りました。参考文例をあれこれ探して切り貼りしてどうやってまとめるか?の難易度が高かったです。娘らしく父を表現するにはどうしたらいいのか…考えました。

少し時間が経ち、気持ちの落ち着きが戻ってきました。父との別れはさみしいものでありますが、少しずつ思い返しながら綴っていこうと思います。

好きなことに邁進する。わたしも後につづきます。

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