【日々のしあわせ】季節を『肌で』感じてる?/鳥をながめる/庭の手入れ

日々のしあわせ

季節を『肌で』感じているか?

『季節を感じる』のちがいを考えた。いつの間にか『季節を感じる』ことは、マスコミからの情報や気温、そしてカレンダーからになっていた。受動である。サクラの季節になれば、開花宣言がまだかまだかと騒ぎ立てる。買い物に行けば、季節ごとの商品が並ぶ。カーネーションやかしわ餅、こいのぼり。これが終わればすぐに父の日、梅雨、そして夏休みに切り替わる。

こんな風に受動になってしまったのは、働き始めてからだろうか?小学校を卒業したころからだろうか。記憶に無い。しかし、つい昨日までそんな受動のわたしに疑問を持ったことが無かった。

私はいま給与所得がない。仕事をしていない。会社員ではない。25年超、組織ではたらいていたが止めた。書類記入上では『無職』であり、税法上は、いわゆる『専業主婦』である。オットよありがとう、笑。共働き世帯が増え続け、1995年を境に専業主婦<共働きという世の中になっている。だから、時代に逆行している。ひととちがう動きが好きだったから、ここでもそれを実践していることになる。

話はそれたが、昨日『季節を感じた』。狭い庭につぼみをもった黄色いモッコウバラ。朝、コーヒーを飲みながら眺めたときに、あと数日かなと思っていた。買い物から帰宅して庭を見たら、もう咲いていた!あぁ。こんな風に、こんな短時間で花はつぼみを柔らかくするものなのだ。その瞬間とまでは行かないが、ほんの1,2時間で季節の変化を感じられたことに感動をした。変化とはこういう小さなことの積み重ねなのである。それに『気づく』のか『気づかされる』のか、自分の『肌で感じる』のか『目と耳だけで感じる』のか。そこには大きな感動のちがいがある。

季節の変化は、感じさせられるのではなく、自分の五感で感じたいものである。

鳥をながめる日々

わが家に鳥がやってくる。父がそうしていたように、わたしは毎日エサやりをしている。仏壇から下げた米つぶやパンの切れ端を。この2か月ほど、スズメとそれより少し大きな鳥が2羽やって来ていた。1週間くらい前から、スズメだけがやってくる。しかし、明らかに仲間が増えている。自分より大きな鳥がいるとスズメは遠慮がちである。いなくなったいま、スズメたちが安心して食べられる場所になっているようだ。彼らの生活を垣間見た気がする。父はこの景色を毎日見ながら過ごしていたのだと思うと、感慨深いものがある。母もきっと見ていたのだろう。わたしはずっと会社員として働いていたから、家に寄りつくことは無かった。ただ寝る・食べる・身なりを整える場所として考えていた。しかし、鳥と同じようにわたしたちにもそれぞれの生活がある。数年前から、わたしが安心して心地よく居られる場所にしたいと意識するようになった。

人間が高層ビルを建て、空を飛び、このパソコンがある。その『便利な』技術革新に驚きがある。しかし、その技術革新よりもはるかに長くつづいている自然の世界がある。忙しいと自然をないがしろにしてしまう傾向を感じ、わたしもそれに漏れなかった。スズメはどうやってわが家の米つぶを見つけたのだろう。庭の植物たちは、去年と変わらず葉っぱを増やし花を咲かせていく。父も母もいなくなったその庭で。

庭の手入れで思い出す

いわゆる、虫が苦手である。アリは平気であるが、刺す蚊やハチはいやである。そして、見慣れないだんごむしやあおむし、みみず(よりかわいい雰囲気のひらがなにしてみた、笑)たちがまぁたくさんいらっしゃる。世の中にこんなにいたとは知らなかった…これは本気でそう思っている。通勤中にもオフィスビルにもカフェやレストランにもいないから、わたしの子どものころの記憶は消し去られていた。そういえば、子どものころわが家や友だちの家の庭、近所の梅林、畑、学校の裏庭にはいたよね。走り回れるような場所には必ずいた。悲鳴を上げることなんてなかったなぁ。

わが家の庭は小さくなり、友だちの家の庭もコンクリや砂利敷になり、近所の梅林と畑は家になり、学校の裏庭には行っていない。半世紀近く生きていると、こんな変化が起きるのか…というなんともうれしいような寂しいような複雑な感情がある。

小さくなったわが家の庭を手入れし始めた。昨年6月に父の調子がおかしくなった。あのときは、庭に出られなかった。父は元気になると思っていたし、何よりも虫や蚊がいるのがいやで水やりも一苦労だった。友人の父に頼んで伸び放題の枝をバッサリと切ってもらった。この10か月で父はいなくなった。父が座っていた窓辺の椅子に、わたしは毎日座っている。冬が終わり、春が来て、新緑の成長に驚き、新しい芽を発見し、花が咲いていくのを眺めている。毎日毎日、生きている。変化をしている。働いていないとそんなことは感じられないと思っていた。『仕事を辞めたら変化がなくておかしくなりそう…』という言葉も聞いた。しかし、間違いなく働いていないくても、寝ていても、笑っていても、泣いていても、毎日毎日変化をし続けている。それを感じられるかどうかは自分次第である。

自然にもっと目を向けよう。

もう少し自然豊かな地で生活したいな。ここは都会になり過ぎた…。そんなことを考える自分がいることにおどろいた。時間の余裕は、心の余裕である。ずっと働いてきた人たち、早めにそこから変化することもひとつの選択肢である。時代と逆行もおもしろいよ、笑。


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そろそろ新調しないとかな…。

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