【両親との別れ・介護】父の遺品整理をはじめる

両親とのわかれ・介護

父の遺品整理が大変である。古くは父が生まれる前の昭和初期のモノから、平成、令和と買い続けてきた膨大な量の本。作り付けの天井高の本棚は、すべて父の本で入れるスキマが無かった。姉家族も一緒に何往復もして畳の部屋に移したら、まるで古本屋のようになった。すごいなぁと感心し、どうするのこれ…と途方に暮れている。

父が所属していた山岳会の仲間たちが何度も取りに来てくれた。500冊は減ったのではないかな。しかし、まだ800冊くらいはありそう。

父が何度も言っていた。

『売ったら100万にはなるぞ』

『死んだら好きにしてくれ』

数少ない遺言である。

しかし、100万円にはならなそうだった…笑。贅沢をしない両親だったけれど、本にはかなり投資してした。

ジャンルはだいたいこんな感じに分類できる。

  • 日本の山(夏、冬)
  • モンブラン、ヒマラヤ
  • 登山ルート
  • 沢登り
  • 川釣り(イワナ、ヤマメ、あゆ)
  • ヒグマ
  • 遭難、雪崩、レスキュー関連
  • 著名な登山家
  • 山に関する小説

おもしろいタイトルが結構ある。

  • 岩壁よおはよう
  • 幻のツチノコを探せ!

これは笑った。同じものが2冊あったり、読んだの?と思うほど綺麗なもの、古すぎて劣化してタイトルを手書きしているものまである。


今朝、どうしようもなく汚れがある本、破れのひどい本を10冊ほど処分した。母の遺品をそうしたとき、収集場所を何度も何度も『まだある…』と覗いていた。ふと気がついたときに、無くなっていた。

こうやって両親の思い出の品とサヨナラをしていくんだね。さみしくて、いたたまれなかったけれど、わたしたちは新しい生活をしていくのだからいいんだよね、と線香をあげた。


こんな思いをさせたくないから、わたしは早めにモノを減らすことにしている。個人的な所有物は極力少なくして、この世から去っていきたい。その代わり、共有物は価値が高いものを購入して長く使い続けて欲しいと願っている。



畳の上に山積みになっている、父の本。残り800冊?!さて。次はどうしようか…。

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