【旅】旅の心得を自分なりに考える

人間は自分勝手な生きものだと思う。自然のなかで共存していた動物たちを追いやり、被害に遭っては銃で撃つ。

知床に行ったとき、ツアーガイドに言われた。

『これからわたしたちは、自然の中にお邪魔します。そういう気持ちでいて欲しい。』

心に残っているということは、大きな驚きがあったから。

若いころ、友人3人で海外へ行った。ガイドに言われた。

『日本人は遠慮をするから希望がわからない。だから、やりたいことをハッキリと行って欲しい。』

あちこちを旅していて、オーバーツーリズムを感じる。だから、ハイシーズンと人気の場所は避けている。

別に人気エリアに紅葉を見にいかなくても、近所の紅葉もうつくしい。

団体で横に並んで歩いたり、大声でしゃべったり、並ばなかったり…そんなのを見かけるとストレスを感じる。

楽しいのはわかるが、公共の場で自分たちだけの世界に浸っているのはナンセンス。元NHKのアナウンサーもそんなことを随筆で語っていた。周りが見えなくなるようなことは避けていきたい。

あ。だから、大人数の飲み会がきらいなのだ。大騒ぎして道をふさいで、自分たちだけの世界になっている。お酒が入っているならなにをしても良いのか?!と思う人間もいるのだ。

知らない地では気が大きくなるのかもしれないが、どこにいても自分の行動は同じでありたい。

旅は決してストレス発散の場では無い。豊かな地や食を愛でて、なにかの気づきを得るものだと思う。

長らくひとり旅をしてきたわたしは、そうありたいと考えている。観光地は観光客向けに作られたもの。みんなが観光客だから、そこでは大目に見る。でも、すこし離れればそこに住まう人たちがいることを忘れてはならない。

わたしは『観光地』に足を踏み入れることは、もう無いと思う。

いま大好きな落ち着いたカフェにいるが、団体が入ってきてわたしの好きな店では無くなってしまった。その店のテーマを共感して来たのならば、雰囲気を作るのは客の役割だと思っている。

旅先でいつもの生活を変えず、土足で踏み入るのはカッコ良くないね。いつまでもカッコ良く旅をつづけたい。

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