【日々のしあわせ】命は限りがあることを人から学ぶ

フジコ・ヘミングがこの世から去った。

昨年6月、サントリーホールへ行った。大ファンであったわけではないし、クラシック好きなわけでもない。でも、サントリーホールでやることを知ってすぐにチケットを取った。コンサートにはひとりで行った。たまたま前職の先輩も行くことを知り、ホールでお会いできた。平日夜にひとを誘うことはあまりしない。わたしがずっと平日の夜に予定を入れることをして来なかったクセである。どんなトラブルが起きるかわからないし、予定があると気が気じゃない。定時で帰れると耳にすると心からうらやましく思った。ひとり旅と同じように、すぐに決断してすぐ実行したかったから、誰を誘うことなくひとりで行くことにした。

あれから1年が近づいてきた。1月に亡くなった父の調子がおかしくなったのも同じころである。あれから1年か…。

やりたいことをやるには、ひとりでやることが一番いい。誰かと一緒にやるのは気を使うから。意思確認までどれぐらい時間がかかるかわからないし、何かが起きて予定変更という確率が上がるから。いま、わたしは新しく興味あることを見つけた。そして、お会いして話を伺いたい方がいる。それを目標に日々情報を得て、自分なりに行動をして会いに行く機会をうかがっている。

やりたいことがあり過ぎて選別するのが大変…というのがわたしである。世の中にその先を行く先輩方がたくさんいるから、その真似から始めるのが一番早い。そして、仲間に入れてもらう。振り返ると、わたしはこうやってひととの出会いを作ってきたのだなと思う。これがわたし流のやり方である。

やりたいと思ったことはやる。逆に言えば、やらないことは『やりたい』と思わないようにする。そんな思考が私に合っている。わたしの人生は、長くてもあと30年だと思っている。思いがけず亡くなってしまった母、そして父から学んだ。この1年があっという間であったように、30年なんてすぐに終わる。だから、即行動を常に心がけておきたい。